ロトロ

TAR/ターのロトロのレビュー・感想・評価

TAR/ター(2022年製作の映画)
3.4
冒頭のケイト・ブランシェットの長台詞はしびれる。
長台詞のワンカット映像が多く、ケイト・ブランシェットの凄さが際立つ。

女性初の指揮者大成功物語かと思ったら、かなりホラーだった。
主人公が追い詰められる物語。
追い詰める側ではなく、追い詰められる側の視点はもはやホラー。

音楽映画で追い詰められる感じとか、セッションの女性版。先生版。って感じがすごくした。
セッションはパワハラで追い詰められるので、ワンテーマで分かりやすいが、こっちは色んなテーマが介在し、いろいろしでかしたがゆえに、追い詰められる。
本作の方がホラー感強め。セッションは音楽に人生狂わされるって感じがあるのでより、音楽映画感はある。

セッションに負けているところは音楽性の部分。自分がクラシックが待つ全くわからないというのもあるけど、セッションの音楽の凄さとか、ソロドラムのヤバさが際立つ。
音楽映画なので、音楽で圧倒してほしい。
それがどうしてもクラシックでは難しい気はする。なにせ智見がなさすぎる
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