期待してたけど期待以上だった。
とても脚本がよくて、最初は単なるヘンタイ教師のストーリーだと思っていたら、いつのまにかどっぷりハマっていた。
赴任してきた教師の東山春人(田中圭)。春人の過去を明らかにしながら、春人の願望「女子高生に殺されたい」の計画は実現できるのかという展開。
まず、春人がよぶ「キャサリン」は生徒の中の誰なのか。少しミスリードさせながらミステリー的展開ご楽しい。
キャサリンがわかってからは、どのようなプランで首を紐で締め殺されようとしているのか。独白していく。
春人の過去は、映画冒頭の出産時までさかのぼる。へその緒が首に絡まっていたという記憶。なかなか深い。
17歳の高校2年生は、「最後の少女の季節」というキラーフレーズ。これは変態ってことで。
南沙良がうまかった。序盤は印象がうすいと思っていたのだが、それも演出だったのだろう。変身ぶりにトリハダがたった。「お前、なに企んでるんだ」の目つきにはしびれた。
そして安定の河合優実。演じるあおいは、自閉症ぎみなのだろうか。地震を予兆を感じたり、動物の気持ちを感じたりする能力がある。もちろん春人からの匂いも嗅ぎつける。あおいの過去も知りたかった。
クライマックスの春人の「おまえじゃだめだ!」は、笑った。で、なぜか春人を応援している自分がいた。
あと、「キャサリン」の呼び続ける戯曲「エミリーの恋人」って、実在しないよね。調べたけど、やっぱりヒットしない。