順慶

あまろっくの順慶のネタバレレビュー・内容・結末

あまろっく(2024年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

まず、“あまろっく”を説明してくれる。小学生の優子の作文として、うまくエピソードに入れてくる。そして家族関係も作文に入れる。無駄がない。

正義感が強すぎて、努力して、優秀な成績でも、まわりとうまくやっていけない優子は、リストラにあって、実家の尼崎に戻る。優子は39歳。

で、父親65歳が20歳の早希と再婚する。というわけで、変な3人暮らしが始まる。
家族の物語であるが、その“家族”に一番固執していたのが早希。マグカップのエピソードとか笑かす。

父親とはまったく違った優子が、尼崎の実家て暮らしながら、自分のことを見つめ直し、そして立派に空気を読みながら、うまく人を使うようになっていた。意外にも父親の後を継ぐという成長物語だった。

言いにくいけど、伝えないといけない大事なことは、ついでにさらっと言ってしまう。いい。これは使おうと思う。
そして名シーンは、ゲンコツのようなデカいおにぎりを食べるシーン。一口目に梅干の食べてタネを出す。そして鼻にご飯粒をつけながら食べ続けるシーンになんかグッときた。

あっ。佐川満男だと、思ったら本作が遺作だったんだ。入院するシーンがあるが、なんかちょっと緊張した。

エンディングのユニコーンの曲は、いいんだけど、これだけキャストに関西人を集めたんだから、ウルフルズとか関西のミュージシャンがよかったな。

そらから雨の中、救急車に乗れられる長い無音のシーンで、私のお腹がなってしまったのは、ナイショの話。
順慶

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