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モリコーネ 映画が恋した音楽家のmoeriのレビュー・感想・評価

4.5
映画音楽、劇伴というジャンルに真摯に(悪態もつきながら)向き合った、愛すべきマエストロ、エンニオ・モリコーネのドキュメンタリー。
前日に「SHE SAID その名を暴け」を観ていたので、浄化される映画だった。

エンニオ・モリコーネが曲を書いた映画を観ていなくても、曲が持つ圧倒的な力に無条件で涙が出てきて、後半ずっとズビズビ泣いていたんですが、周りの方々は静かにご覧になっていて…。私だけ?

にわかで恥ずかしいのですが、ニュー・シネマ・パラダイス、海の上のピアニストくらいしか観たことがありません。海の上のピアニストは楽譜も買ってもらってたくさん弾きました。そのくらいの思い入れなのに、この映画を観ていくうちにどんどん彼のことが好きになっていって、特別な作曲家の一人になったすごいドキュメンタリー。

ワンス〜は宝塚歌劇の舞台でストーリーは知っているけれど、映画も観てみたいな…。
ミッションのフォールズについても、あの見せ方は泣きます。
ジュゼッペ・トルナトーレ監督とインタビューに答えている各界著名人たちの愛に溢れた言葉も、パンチがあってとても良い。

彼を通して映画音楽の世界がさらに広がる、素敵な作品でした。私の薄っぺらい感想なんかより、映画本編を観てほしい。
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