ハレルヤ

オペレーション・ミンスミート ーナチを欺いた死体-のハレルヤのレビュー・感想・評価

3.6
第二次世界大戦時のイギリス軍。少佐に見せかけた死体に偽の作戦を書いた機密文書を握らせて、ナチス・ドイツを欺く「ミンスミート作戦」を敢行する。その作戦の実行を描いた実話ドラマ。

シチリアを抑えたいイギリス軍はギリシャを狙ってると見せかけるために、死体を使った誘導作戦を提案。一見無謀に見えるこの奇抜な作戦が第二次世界大戦の流れを変える1つになります。この作戦の実行に向けて、時間の制約、心理戦、様々な人の思惑や駆け引きが展開される2時間。興味深く見させてもらいました。

やはりこの人がいると作品が引き締まるコリン・ファース。彼が主演であるのと無いのとでは作品の印象もまた違うもの。それほど彼の存在感の大きさを改めて実感しましたね。

後に007の原作者になるイアン・フレミングが実在の人物として登場していて、当時作戦に参加した事があのジェームズ・ボンドの誕生の一端になったのも面白いエピソードです。

全体的に大きな展開は無いので、中盤あたりちょっと退屈に感じたのも事実ですが、終盤の作戦決行の流れは食い入るように見れました。傑作ほどではないですが、実際にあった物語としては良作の部類かと思います。
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