ドキュメンタリー系テレビ番組で見たことがあるミンスミート作戦を最近ではペイドバック(ヘレン・ミレン他)や女神の見えざる手(ジェシカ・チャステイン)のジョン・マッデンが監督したので期待して観た。
通常は冒頭に事実に基づくとかあるのだが、今回なかったのでかなり脚色しているんだろうなあと思ったが、イアン・フレミング役に語らせて、まるでイアン・フレミングの作品かと思わせるような演出だが、イアンに失礼なくらい脚本が今ひとつ。
諜報活動をしている割には、余りにも脇が甘過ぎる。テディのくだりの伏線かもしれないが、あんなクラブで作戦会議するなんて。更に海軍と空軍の軍服着たままって事実なの?
もっと重苦しいスパイ映画を期待したが残念だった。
なぜ嘘だとバレそうになったのか?それとも疑心だったのか?ヒトラーの想いは?などのドイツ軍の対応は?他にも情報があったから信じたとテレビでは言ってたと思うが、これもモンタギューが流したのか?など、視点を変えてもっと深掘りして欲しかった。恋愛部分はいらないから。
あと、マーティン少佐に使われた遺体に親族がいる設定だったけど、ホントならあんな簡単に引き下がるの?その辺の葛藤の描き方もイマイチ。