ガンカタのシーンだけは知っていたので、てっきりおバカアクション映画と思っていたのですが…
観てみると意外と真面目に硬派なSFをやっていて驚きました。
もちろん、セットや衣装、小道具や背景美術はかなりB級感があったのですが、かなり真面目に作られている感じがして好印象でした。
そして硬派なSFとエンタメ全開のガンカタアクションは相性が悪いのではと思っていたのですが、意外とシナジーがありました。
ガンカタの爽快感が、抑圧されていた感情の爆発のような感じがして、観ていてとてもノれました。
また、頭を空っぽにして観るタイプの映画と思っていたのですが、しっかりと人間賛歌的なメッセージ性もあり、正直かなり衝撃を受けましたし、面白かったです。
ただし、感情を取り戻したのに、犬のために人を殺しまくるのは命の価値基準どうなってるの?というツッコミどころはありますが…
カルト的な人気があるのも頷ける良作だと思います。