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A Girl in Australia(英題)
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『A Girl in Australia(英題)』に投稿された感想・評価

イタリア版DVD。23-122。カルディナーレ祭り。これは必見の作品。ルイージ・ザンパ(1905 –1991)との2作品目。一本目の『女には選ぶ権利がある』(1959)は未見だが、ザンパは職人気質でいい映画を撮る。思ったとおりこれもよい。いや、すごくよい。

オーストラリアを舞台にした一種のロードムービー。原案・脚本はロドルフォ・ソネーゴ(Rodolfo Sonego)というので、もしやと思って調べればディーノ・リージの『追い越し野郎』(1962)もまたソネーゴの原案だったらしい。もともとはアルベルト・ソルディとの仕事が多い脚本家なのだけど、『追い越し野郎』もソルディの映画の予定だったらしい。

それにしても長ったらしいタイトルだ。「Bello, onesto, emigrato Australia sposerebbe compaesana illibata」(美男子で、正直者の、オーストリア移民なら純潔な同郷の女と結婚するのだろう)というのだけど、「結婚するだろう」(sposerebbe) という条件法の表現が使われているから、逆を読まなければならない。つまり「ぶさいくで、うそつきの、オーストリア移民が純潔ではない同郷の女と結婚する」。実際にはそういう話だというのがミソ。

この時代にはたしかに長いタイトルが流行った。イタリア語のタイトルで思い出すのはウェルトミューラーの『流されて』(1974)。イタリア語で「Travolti da un insolito destino nell'azzurro mare d'agosto」(八月の青い海でただならぬ運命に巻き込まれて)だけど、ウェルトミューラーにはもう少し長いタイトルものがあったっけ...

さて主人公のアルベルト・ソルディ/アメデーオは戦後すぐに移民し、金鉱山や道路開発などで苦労を重ねた五十路のやもめ。けっして美男子ではなく、鉱山の仕事で肺を病んで喘息になり、しかもてんかんの発作に悩まされているのだけど、今は人口15人の小さな町ブン・ブン・ガ(Bun Bun Ga)で切れた電線の修理をしながら、小さな家を建ててひとりささやかに暮らしている。

そのアメデーオ、ほかの移民たちのように教会のツテで、イタリアからは花嫁を募集するのだがなかなか返事がこない。そこで、美男子の友人ジュゼッペの写真を使ったところ、やってきたのがカルメーラ/カルディナーレ。イタリアの女性なら奥ゆかしくて貞節なはず。移民たちが夢見るのは「純潔な同郷の女」なのだがカルメーラはちがう。

カルメーラは美人だが、純潔どころか、ローマの立ちんぼ。暴力的なヒモに我慢がならず、逃げ出すためにオーストリアで花嫁になろうというのだ。もちろんアメデーオが偽って送った美男子の写真と、その少し大袈裟な釣り書きが気に入ったのもある。

こうして互いに嘘をついたアメデーオとカルメーラの新婚旅行が始まる。新婚旅行といっても、アメデーオは写真の男から頼まれたと嘘をつき、カルメーラは嘘の貞操を守ろうとつとめながら、空港のあるブリスベンから小さな町までの旅。それは新婚旅行なのだが新婚旅行ではなく、新婚旅行ではないのに新婚旅行になってゆく、そんな冒険の旅〔カルディナーレは若いころ《冒険家》になりたかったというけど、こうしてその夢をかなえているわけだ〕。

うつくしいコテージから、移民たちが開拓した道をたどり、森のなかで道に迷い、アメデーオは発作に襲われ、アボリジニが見守るなかで医者を探し、ときには意気投合し、大いに笑い、進めば進むほどふたりの嘘がほころびてくる。

やがて目的地についたとき、なによりもハッとさせるのはカルディナーレのミニスカートのウェディング姿。これは眼福。けれどもそこからのどんでん返しには、ぼくはすっかりやられてしまった。ドキドキしながら、すべての嘘がばれてゆく二人のクライマックスに、どうか『追い越し野郎』みたいな悲しい結末はやめてほしい、コンメディアらしく喜ばしい結末になってくれと願ってしまったではないか。

さてはて、この話、どうなったのかは観てのお楽しみ。というか、未公開のうえ日本版のメディアがない。ここに映画字幕付きのYTを貼り付けておきますので、ブオナ・ヴィジオーネ。

https://www.youtube.com/watch?v=NSEoshh63NI
Teneroooooo
Sordiがいつもみたいな女を翻弄する役じゃなくて超優しくて可愛くて、カルディナーレは強くてわがままだけど優しくてよかった〜今必要なやさしい映画だった
(だいぶ前に見たやつ、Filmarks追加してくれてありがとう)