ごるご

映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズのごるごのネタバレレビュー・内容・結末

1.6

このレビューはネタバレを含みます

本編があまりに、あまりに好きなだけにこれは低評価をつけざるを得ない。

オッドタクシーは会話のテンポ、ユニークな設定、ユーモアあふれる脚本に作中に散りばめられた伏線とそれを回収し切るシナリオ、そしてなにより出来事への因果関係が誠実に描かれていてそれはもう地上波アニメは何年かに一度の傑作だと思う。

ただ、それだけにラストの展開の雑さにがっくり来てしまった。

見てる最中は「和田垣急にエンドロールで逮捕されてるけどなんで?」「まだ何かあるよな…?語りきってないしエンドロール後もなにかあるよな…?」と思っていたが、そこは語られることもなくただハッピーな光景が流れるのみ。
二人がハッピーな結末を迎えて、他の登場人物もハッピーに終わる、というスタッフの想いは受け取ったがあまりにもこれまでの緻密なストーリー展開に比べて雑過ぎやしないか、と…。

パンフレットを読んで多少なりとも演出の意図を理解したものの、それでもただの総集編+アルファを見せられただけに思う。途中から見ててイライラしちゃった。
インタビューを付け足した意図は?
24日に設定した意味は?
12,13話をただそのまま流した意味は?
小説やコミックスで既に明かされてる内容をただ映像化した意味は?
BD-BOX特典のオマケ映像くらいのスタンスなら評価できたけどこれを映画でやる意味は?
折角ならヤノとか田中とかの小戸川以外の視点で12,13話のシーンを見てみたかったよ

正直自分が期待値を上げすぎていたのかもしれない、かかりすぎていたのかもしれない。
もう少し気持ちがフラットになったタイミングでもう一回見てみようと思う。

市村しほというキャラクターをしっかり取り上げて掘り下げて、解像度を高めてくれたことには大いに感謝します。
ごるご

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