オンライン試写で鑑賞。この手のドキュメンタリーはたいてい全盛期のみをクローズアップして他の時期を軽視しがちだけど、本作は2000年以降のa-haもちゃんと作品ごとに追っていてよかったです。
しかしまあなんというか、下世話な感覚ですけど、特に仲が良いわけでもない人たちがこの年齢になると冷静に自分たちの人間関係を分析したり馬鹿正直にお互いへの不満を口にしまくるようになるので観ててめちゃくちゃおもしろい。諦念とかそういうのでもなく、ほどよい距離感だからこそ成り立ってるバンドの妙というか。全員でスタジオに入ることに消極的な一方で、「もう一つ名曲を作りたい」というアーティスト矜持も口にしている、そのジレンマが見所だと思います。
