たろさ

神々の山嶺のたろさのレビュー・感想・評価

神々の山嶺(2021年製作の映画)
4.5
ネパールのカトマンドゥでカメラマンの深町誠(ダミアン・ボワソー)は行方をくらませていた羽生丈二(エリック・エルソン・マカレル)に遭遇する。帰国後、深町は羽生について調べ始める。


日本版を鑑賞してからフランス版の本作を鑑賞。日本版の方は説明や登場人物がかなりゴチャゴチャしていた。深町のナレーションもあったがわかりやすいとは言えなかった。それに対してフランス版の本作はそこら辺がシンプルでわかりやすかった。
日本版では雪山、ヒマラヤの恐怖を全く感じなかったが、フランス版はそれを強く感じた。雪崩、凍傷、高山病、疲労、孤独、少しのミスやちょっとしたことで死亡や大怪我につながる描写がちゃんとあってよかった。日本版ではそれらが全く感じられなかった。
雪山の自然の美しさの描写もよかった。
ヒロインの岸涼子(エリザベート・ヴェンチュラ)があまり出てこないことで、主役二人の関係性がより強固に感じられるようになった。
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