しちれゆ

天上の花のしちれゆのレビュー・感想・評価

天上の花(2022年製作の映画)
3.7
詩人 三好達治が東京から福井・三国に居を移し16年4か月思い続けた初恋の女性 慶子と共に暮らした愛憎の日々を描く。
上映後に舞台挨拶に登壇した片嶋一貴監督(実は知りません)によると本作で描かれる逸話はほぼフィクションだそうである。そして私はそのことに少なからずモヤモヤとした。
だって実在の人物、それも文士を主役に据えて事実ではない話を展開するっておかしくない?フィクションならいくらだって面白くできる。脇には萩原朔太郎や北原白秋など詩歌好きはかなり惹かれる面子、三好達治なら色々やらせちゃってもいいよね、という絶妙な人選。達治役が東出昌大だからドラマになるけど実際の達治のビジュアルは…その程度で女に手を上げんな!的な(あ、ルッキズム的問題発言)、そして萩原朔太郎はイケメンなのにそれを吹越満がやっている。
色々言われてる東出昌大だけど彼で成立している作品。舞台挨拶のときもカッコよかったです。
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