「詩人の映画」だと、映画独自の抽象表現やら台詞の美しさやら勝手に期待してしまっていたけど、とても直接的に人間模様だった。
現代からの目線が直接的過ぎるわかりやすい明確な言葉の台詞だったり、演出的に観る側の想像力や感じ方に頼る部分がほとんどないように感じた。
原作読んでないので、そのあたりのバランスはわからないんだけど。
朔太郎作品集記念でよくこれ作ったな!?ってびっくりするような予想外の味だったんだけど、作品とか「心の形」しか残っていない人のことは神聖化・理想化してしまいがちだから、ちゃんと人間なんだなーという視点を持つ良いきっかけになった。
(三好役は東出さんのパーソナルな出来事を見てのキャスティングだと思えちゃうんだけど、舞台挨拶とかどんな気持ちでどんな話してるんだろうなーって。邪推してしまった。)