キャプテンマーベリック

仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダルのキャプテンマーベリックのネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます

2023_No.47

映司……

映司としてはかつて少女を救えませんでしたが、本作では別の少女を救うことができ、最終話以来の夢であったアンクの復活も達成するなど、『欲望』を見事に叶えています。
でも比奈ちゃんが「また3人で手を繋ぎたい」と言ってたように、仲間たちが望む姿は映司とアンクの2人が生きてる世界な筈なんですよ。
アンクが復活して喜んでも、映司が死んで悲しむという、本編最終話と比べて映司とアンクが入れ替わっただけで、みんなは幸せになれない。
だからこそ映司の『優しさ』ではなく『欲望』であり、「楽に助かる命はない」というセリフとも一致する展開であり、オーズのテーマからは逸脱していないストーリーではあったと思います。

ちなみにDVDにはキャストの座談会もセットで付いてて、アンク役の三浦さんは「この結末に納得していないが、やるしかないからやる」、伊達役の岩永さんも「こういう結末だからファンの評価も賛否両論になるだろう」と発言しており、キャスト陣もストーリーを危惧している様でした。

一度完成・完結した作品の続編を作ることの大変さを感じた作品でしたね。

余談ですが、オーズの中だとバースがめっちゃ好きで(特に伊達バース)、本編中だと序盤は戦いの先輩として強い感じを出してましたが、後半は強化フォームも貰えず、どんどん強くなるオーズについていけないという不憫なライダーでした……
なので、本作ではついに強化フォームが出る!やったぜ!!と喜んでいたのですが、全然活躍せず……
せっかく念願の新フォーム出したんだから、もうちょっと見せ場作ってほしかった……