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劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室のtackyのレビュー・感想・評価

4.8
映画が始まって、息つく暇も無く、MAXシーンの連続。
そこからアバンタイトルまでの30分近くは、とにかく鈴木亮平の、ハッキリとした無駄の無い台詞回しと、的確な行動に、圧倒されてばかりだった。

元々のドラマシリーズを観ずに、いきなり映画だったのに、映画としての出来も素晴らしく、ドラマ版の要所要所の物語は作品中に語られるので、違和感なく映画に入れた。

色んな医療ドラマ、特に救急救命医療を描く作品は多々あるが、どれも中心を人間関係や医療業界の内幕、政治的な物語に集約する傾向がある。

しかし、この作品はそれらも描くが、作品の中核は、どんな危険な現場でも単純に「死者0」を目指し、目の前の命を救う為には、真っ先に飛び込んでいく医療チームの行動を描く。

それが周りのレスキュー隊、消防士、警察官、果ては現場の怪我人や避難者までも巻き込んで、皆んなで助かるんだ!というふうに意識が広がるのである。
決して、 MERだけが凄いのでは無く、現場の全員が、それぞれの役目で精一杯の活躍をする。鳥肌立つくらい感動した。

クライマックス、のランドマークタワーに入ってからは、またMAXシーンの連続で、最後まで手に汗握る展開で突き進んでいった。
2時間なんてあっという間に過ぎた。

「目の前の命を救う気が無いなら、出て行きなさい!」
tacky

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