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ゴジラ-1.0のtackyのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
2.2
「シン・ゴジラ」よりも、本家にリスペクトしている姿勢は、評価できる。
でも昭和29年の時点て、もう完成している「ゴジラ」だから、それ以上を望んでも仕方ない。

オスカーで評価されたVFXが素晴らしいが、評価されたのは、あくまでそれだけである。
物語部分は何故か、ローランド・エメリッヒの「インデペンデンス・デイ」を思い出してしまった。(そう、あの爬虫類ゴジラを撮った監督である)
素直に拍手喝采とは、いかなかった。
この作品を観て、妙に感動してしまう自分か後ろめたい。戦争肯定派の人間みたいで嫌になる。

特攻の生き残りの生き方を描くなら、戦後の日本の為に、生き抜く姿をを見せて欲しい。「自分の戦争は終わって無い」じゃ無い。終わらせて、頑張らねばならない。それは死に場所をみつけて、また特攻する事では無い。

日本の戦後の復興を邪魔する怪物として「ゴジラ」を捉えて、倒せば良いでは無い。あくまで、本家が訴えたとおり、かの生物も「核」の犠牲者なのだ。
「シン・ゴジラ」はその点をわきまえて作られており、評価できた。
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