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ケイコ 目を澄ませてのmarucoのレビュー・感想・評価

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)
4.5
偶然、日本アカデミー賞授賞式をテレビで見た。岸井ゆきのさんの「ケイコ目を澄ませて」受賞の際の彼女のコメント挨拶にものすごく惹かれた。
誰よりも真摯な姿勢であったこと、
自然体であったこと、
愛おしく一途な彼女だった。

彼女は一番にこう言ったんだ。
それはどなたが仰ったかはmarucoは
聞き逃がしてるがきっと彼女が日頃とても尊敬の念を持ってる方だったんだろう。
その方が仰ったこととは、
『女優になって何年とか言うけど、それは違うんだ!そんなことは売れてからいうものなんだ…、』と。

彼女はそんなエピソードを披露し、
そして
『私はお蔭さまでやっと女優で
一年迎えさせて頂きました🙇』と。
そしてクシャクシャの顔して、
泣いたんやな、
私もいつのまにか泣いてた。
これらを見て初めて私は、
「ケイコ目を澄ませて」観たいと思った。そして急遽予定を変えて席を取った

あらすじは一切控えます。
ただし岸井ゆきのさんはやはり
一線を画す女優だと感じました。
作中、ボクシングジムの社長が
ケイコのことをコメントするシーンが
ある。その時にね、
この三浦友和扮する無骨で不器用な
社長が、
「あ〜、あの子ね、あの子はね、
人間としての器量がいい…、
素直で率直でね…、」と。
私はこの言葉が凄く心に残った。
そしてそれは、
岸井ゆきのさん、彼女自身が、
そのものの人に感じてしまったから
だった。

最後にケイコはずっとずっと、
当たり前にプロボクサーらしく、
短く切り整えた爪に、
濃い渋いグリーンの草色の、
マニキュアを付けてた。
とても清潔感があって彼女らしく
格好良くステキやった。
ノーメイクに似合う色やった。

私marucoは明日からまた仕事やし、
しかも根っこは根性無しやし…、
ケイコと同じ色のマニキュアを塗ってみたかった。
岸井ゆきのさんやケイコの生き方に
あやかりたい…、そんな想いがした。
帰りにやっと見つけた季節外れの渋い
濃いグリーンの売れ残りのマニキュアを手にし空腹と交換に家路を急いだ。

でも、ラストシーンだけ、
彼女はその、いつも同じ渋いグリーンの草色のマニキュアを落としてた。
(マニキュアを除光液で消してた)
なんでやったんやろ〜〜😢、

彼女には濃いグリーンのマニキュアが
とても似合ってた。

きっとマタアワセテクダサイ💐
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