maruco

辰巳のmarucoのレビュー・感想・評価

辰巳(2023年製作の映画)
4.4
干支みたいな名前やった。
子・丑・寅・卯・辰・巳・午、未、申、酉、戌、亥、

ここに辰巳が、いてる。

作品は全員が初めて見た人やった。
しかしこの辰巳を演じた、
遠藤雄弥言う役者に惚れ惚れした。
ええ男ぶりやし、巧い❢❢❢❢❢❢


この辰巳の裏稼業は悪の権化から請け負う。それは曰く付きの遺体に尚も手をかける仕業する遺体損壊…、
それや。

辰巳はそんなどん底の底の底で生きながらえてる。こんな生き方しかでけへんことに私は胸が張り裂ける気がした。悲しすぎる…、
辰巳のこんな人生に憐憫の情を持たずにおれんかった。だけどな、
辰巳のこの顔よ、表情よ、声よ、口調よ、真の心根よ…、
辰巳は決して無駄口叩かんし、
愚痴も言わん。精神はとうに壊れて死んでるからか…、
能面の如き顔で黙々と事をこなす。
もはや私自身もこんな彼を見て、
気持ちが病みそして悼む。
そしてやがて私も深く傷つく…。

蒼井優とどこか顔立ちが似てる、
同じ「あおい」の、
葵役の(ややこしてごめんよ💦)
森田想(こころ)が、
なかなかの巧さがある。
今後も女優として大成すること間違いないと思った。
森田想、彼女の名も憶えておこう。
決して際立つ別嬪さんでないところに信憑性があってすごいええと思った。彼女の、葵の鮮烈なるみずみずしさと愛らしさ、そして泥のような深い哀しみにギュッと抱きしめてやりたいと思う。

本作の出演陣の演技者としての力量には見事としか言いようがなかったです。多分皆さん方の役者人生においてのご苦労も沢山おありだったような気が致します。
皆さんそれぞれの熱い熱い情熱と、決死感と芝居に対する使命感が溢れ出ていて私は堪らんかったです。

こんなんが、
ノワール系?ノアール系?と
言うんでしょうか?
marucoは好きでした。
又是非皆さんにお会いしたいです💐

きっときっとマタアイマショウ


 
maruco

maruco