このレビューはネタバレを含みます
耳が聞こえないとゴングどころかセコンドの指示も難しいし、そもそも目覚まし時計も使えない。自分の理解のなさに気付かされた。
最後の試合で足を踏まれてスリップしたのをダウンと判定されても抗議すらできず、焦りが出てKOされるのあまりにも悔しすぎて俺も泣いた。
話すことができない=台詞もほぼないので役者にとってはかなり難しい役どころだと思うけど岸井ゆきのが素晴らしすぎる。
誰もいないジムで1人試合の映像を確認する三浦友和の背中から漂う哀愁よ。
全体的にオレンジがかったフィルムっぽい映像が作品の雰囲気と合ってて良かった。
とにかく静謐な映画。