このレビューはネタバレを含みます
ボクシング映画には名作が多い。
聴覚障がい者を描いた映画には名作が多い。
そしてこの映画も名作だ。
ケイコはなぜボクシングをするのか？
ボクシングが好きなのか？
それとも、あの会長が、トレーナーが、あの年季の入ったジムが好きなのか？
（難しいです。ここは家から遠いから。）
会長が頭を下げてケイコのために用意してくれたピカピカのジムでの答え。
「見損なったよ！」
怒りをあらわにする若い方のトレーナー、
（ごめん、名前わかんない(^-^;...）
彼と同じ気持ちになった。
ケイコは純粋にボクシングが好きなんじゃないのか？
何処であろうとボクシングを続けたいわけじゃないのか？
最後の試合、劣勢のケイコが普段発しない声を、雄叫びを上げながら殴りかかった。そこで涙が出た。
見事にKOされて悔やし涙を流すケイコと共に泣けた。
これでいいや、と思った。
三浦友和、いい味出してるね。
若い頃は絵に描いたような二枚目俳優だったけどね。
岸井ゆきの、今まで観てきた中で一番よかった。
日本アカデミー賞最優秀主演女優賞も納得だよ。
大ヒットするような映画じゃない、
エンタメ作品ではない、
けど、大切な映画だよ。
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