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プレゼント・ラフターのchaooonのレビュー・感想・評価

プレゼント・ラフター(2017年製作の映画)
3.9
松竹ブロードウェイシネマの最新作✨
英国作家ノエル・カワード原作のお洒落なコメディ✨
2017年に上演され、トニー賞演劇主演男優賞の受賞も果たしたケヴィン・クライン主演版✨
シラノに続いてケヴィン・クライン主演作を上映とは、松竹はケヴィン・クライン推しなのか😇

『プレゼント・ラフター』といえば、つい最近(と言っても1年ちょい前)NTLのアンドリュー・スコット主演版が記憶に新しいので、またか?という気持ちも多少ありつつ、役者や演出が変わると結構雰囲気違うな!ってのが比較できて面白かった✨
特にNTL版はヘンリー&ジョアンナ夫婦が男女逆転の演出になっていたから、こっちがスタンダードなんだと今更ながら知る🤔

1900年代前半のイギリス・ロンドンを舞台に、主人公ギャリーの邸宅で繰り広げられるワン・シチュエーションコメディ✨
NTL版はシンプルでお洒落なお部屋って感じだったけど、こちらはかなり豪華で作り込まれたセット!
窓から差し込む光で、昼夜の演出もリアルで、始まってすぐは「え?これホント舞台なの?」って疑ってしまうレベル!
2階に続く階段もあるし、それを使ったクラインのお芝居もまた面白い!

役者陣はクラインも含めてNTL版よりも全体的に年齢層が一回りくらい上な印象。
その分、ギャリーとリズの元夫婦2人の熟年コンビ感に説得力があるし、別れても切れない絆だったり、連携プレーにほっこりするし、窮地に陥るとリズに頼っちゃうギャリーのしょうもなさが強調されてて、なんか良い✨
役者としての人気も名誉も持ちながら、孤独を抱えてすぐ人肌を求めてしまう、いい歳してしょうもないおじさんなのに、どこか憎めない可愛らしさを感じさせるクラインの見せ方が凄い❣️

秘書モニカ役はこちらのクリスティン・ニールセンの方が、ふっくら愛嬌があって、彼女の生む一挙一動の笑いが一番楽しませてもらったかも😋
あと脚本を売り込む若手作家のローランドのオタク感がもう存在からして笑える🤣

あのひっちゃかめっちゃかさが最高潮になる怒涛のドタバタコメディ感は同じながら、NTL版は最後はしんみりと悲哀がある感じで幕を閉じたけど、こちらは最後まで軽快で小粋なコメディで着地する感じにほっこり🥰
なんて可愛らしい締め方なんだ✨

どちらのバージョンも楽しめたけど、やっぱり先に観た方NTL版の方がインパクトがどうしても残っているのと、何よりアンスコ愛しさ加点が効いてしまうなあ🤣💕
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