あまり前情報なしに鑑賞しましたが、正解でした。
ホラー作品なのかと思ってたけど、直接的に怖い描写はほとんどなく、むしろサスペンスよりな作品です。
現代の社会問題も織り込まれているし、「愛の振り幅」というものを見せられた気がする。
愛情が薄すぎればもちろん悲惨なことになるけど、行きすぎると逆に「狂気」と紙一重になってしまう。
その人をその人たらしめるのは果たして「人格」なのか、「外見」なのかといった哲学的な問いもあったと思う。
「窪家やたらウサギ飼ってるな」とか「子どもを守る会のくだりいる？」と思ってたけどそういった伏線もきっちり回収。
タイトルの「この子」って誰のこと言ってんだろう？に対する問いももしや…というタイミングで判明。
たしかにぶっ飛んだ設定もあるし、俺予言者なんじゃないじゃないか？ってくらい予想通りに物語が進んだ部分もあるけど、
劇中気になってたことは全部回収されてたので、後味も悪くない。
玉木宏の怪演が観れたという点でも、個人的には楽しめた一本です。
