レッドキング

ミスティック・リバーのレッドキングのレビュー・感想・評価

ミスティック・リバー(2003年製作の映画)
3.8
ジミー、ショーン、デイブの3人はいつも遊ぶ仲良しだったが、幼少期のとある事件をきっかけに疎遠になる。
数十年後、大人になった彼らの人生がある事件をきっかけに再び交差する…。

ずっと観てみたかった作品。
ミステリー系かと思っていましたが、
その要素もありつつ、「運命」に翻弄される登場人物たちがとにかく悲しい。
あの時、車に乗っていなければ…
あの時、バーに行かなければ…
あの時、真相が分かっていれば…
あの時、あの人を信じてあげていれば…
観終わってみると、いくつもの「運命」の分岐点がそこかしこに転がっていたような気がして迎える結末。
なんとも悲しいし、人を信じることって難しい。
セメントに書かれた名前の回収もバッチリすぎるよ…。
どこにも救いがないし、ラストの軽快なパレードが余計に後味を悪くさせる。
一つだったものが分かれていき、また別の場所で合流し、再び離れていく彼らの人生を川になぞらえていたのかな。

キャストが豪華すぎて大渋滞。
脇固めてる人も凄すぎて主演・助演男優賞もかっさらうほど。
本作のショーン・ペンは今まで観た作品の中で一番好きかも。彼の悲しみと怒りが交差さる演技に魅力がギッシリ詰まってます。
将来はあんなド渋なイケオジになりたいな。
でも一番のハイライトは奥さん役のローラ・リニーかもしれない…。
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