ホラーお約束のドッキリシーンはそこそこあるものの、ストーリー展開に納得できない点が散在し、終始スッキリしない感が・・・。
描かれているのは特異な世界観なのだけれど、特異なら特異なりに整合性が取れていないといけない。そこのところがユルイのでモヤモヤする。
N号棟に住むのは、霊や幸福な死後の世界を信じ、そこに行くことを喜ばしいとする人々・・・のはず。
なのに、霊が騒ぐとパニクる。つまり、死後の世界を信じているはずなのに、本心では死を恐れているように見えてしまう。
一方で、住人は、みな完璧にマインドコントロールされて、死を恐れてないようにも見える。
主人公の史織の最後の最後での突然の心変わりも不可解。
霊など信じない意思の強い彼女なら、そうなるわけないでしょ。
エピローグもなんだかなあ。
しばらく理解に苦しんだ。少なくとも伏線は欲しい。
以上、なんともモヤモヤ感満載でした。