このレビューはネタバレを含みます
Filmarksさんの試写会にて。
老夫婦が殺人鬼のホラーといえば、個人的には傑作「ヴィジット」を思い出しますが、今回の餌食は姉弟ではなく3組の若者カップル。
不埒な若者がシリアルキラーに屠られる王道モノかと思いきや、その動機が老いへの恐怖や若さへの妬み嫉みだったりするので、なかなかに考えさせるものがありました。
鑑賞中は陰鬱な気分や神妙な面持ちになる事もありますが、むしろ最後は爽快な気分で劇場を後にする事が出来ます。
音楽やセリフの使い方にもニヤリとさせられました。
そして老夫婦のベッドシーン。
見ている時は「気持ち悪…」と思っていましたが、している事は一緒なのに老いているだけで引いている自分が浅はかで程度の低い人間だと気づかされ、嘲笑された気分になりました。
タイ・ウェスト、悪趣味です。