田舎行ったらギャー‼︎なホラー。
ポルノ映画を撮影しに田舎へやってきた男女6人のクルーらが、撮影場所に借りた家の老夫婦に酷い目にあうという、ありがちな入口のホラー。
前半はのんびりしてて、後半からの展開に期待しましたが、期待したほどホラーとしての面白さは感じられませんでしたw
今作は若さと老いが、襲われる若者と襲う老人たちとで対比されてます。
「今しかできないじゃーん」とハレンチ行為に及び裸でうろつきまくる若者たち。それを影から見てはハアハアする老婆など、その辺の描き方は新しかったかもしれません。
まあ、ジェイソンもマスク下ではハアハア興奮してたのかもしれないので、似たようなものかもしれませんが…。
凶行に走る老夫婦たちを見ていて怖いというよりは、なんだかとてももの悲しくなりました。
そりゃ年取ったって性への関心はあるだろし、若くありたいと願うのは普通ではないだろか？
普段から日常的に老人と接しているからか、この老夫婦たちをそこまで恐ろしい存在には思えず、ボカシ付きのまぐわうシーンもなんとも思えず、終盤の老婆の顛末には切なくなりました…。
と言っても、地下にあったモノを見ると老婆はかなり性的な肉体の悦びに取り憑かれていたようで、そこは常人を超えていたのかもしれません。
そりゃお爺さんも心臓がもたなくなるのも分かりますw
A24スタジオの斬新なホラーという触れ込みでしたが、正直微妙な印象でした。
殺人鬼の老夫婦がそれほど凶悪にも思えず、かと言ってホラー的に殺害シーンなどがグロいという事もなく、モヤモヤした気持ちばかりが残りました。
ラストに明かされるファイナルガールの身元がその通りとするなら、神を冒涜する側に回ったという事で、厳しいクリスチャンらしい老夫婦からすればやはり若者たちは悪なのだろか？
ファイナルガールと老婆を同じ俳優が演じているとは、まったく気づきませんでしたが、次回作でそれが生きてくるんですかね？
様々なホラー映画のオマージュは、だからどうしたと思うだけで、作品の面白さとは別のところにあると思うので、気にしませんでした。
