みぃりりの甘いプリン

きさらぎ駅のみぃりりの甘いプリンのネタバレレビュー・内容・結末

きさらぎ駅(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

映画館で見逃し。WOWOWで鑑賞。
元ネタ2ちゃんのスレは読んだことがあるがほぼ、記憶無い状態で鑑賞。

怖いの苦手なので、友人たちとわきゃわきゃしながら鑑賞。
この映画はひとりで楽しむのも良いが、大勢でワイワイやりながら見るのも良い。本作はそういう映画。


2004年に異世界のきさらぎ駅から生還したサトエリの回想シーンが、一人称視点のゲームみたい。
その後、ヒロイン春奈が異世界のきさらぎ駅にたどり着いてからはサウンドノベルみたいだった。
演出が上手い。大抵は、一度はこういうゲームをやったことがあるだろうから、物語に入り込みやすいだろう。
ゲームっぽいからか、DQNをナイフで刺そうが、ヤバい車の男を石で撲殺未遂しようが抵抗は薄い。
ホント、うまい手法。

終電の電車が、異世界に行ってから夜が明けて明るい世界になっている。
この陽の光の明るさが逆に怖い。
暗闇で怖さを演出するよりも、明るい日中を怖いと思わせるのは作品の持つポテンシャルだろうか。

助けようとしていた本田望結演じるJKを春奈は土壇場で見捨てた。
サトエリの嘘をしんじたとはいえ。
彼女が自己犠牲でJKを助けていたら。サトエリはまた新しい獲物がやってくるまで待ったのだろう。
異世界とヒトコワな話、両方楽しめる。


ポストクレジットの映像が怖い。
異世界のきさらぎ駅は何度も繰り返される。
サトエリの策略で取り残された春奈は脱出できるのか?
前回の記憶を彼女は持っているのか?
様々な余韻に浸れる映画だった。
口コミで評判になるのも納得の一本。


(ここツボ)
・車に乗せてくれた男へのサトエリの車のドアを使った攻撃がエグい。
戦闘力高っ。さすがサトエリ。
・サトエリの姪っ子は誰のバーターだろう? って、思ったら。
姪っ子オチだった(驚)
・スイーツを美味しそうに撮る監督は良き監督。
・女優さんを綺麗に撮る監督さんは良き監督。
(ヒロイン・春奈のルージュの発色まで美しく撮っている。)