きさらぎ駅のきょうのネタバレレビュー・内容・結末

VFXは陳腐だし、わざとらしい演技や音響は目も当てられない…が、俗物すぎる登場人物が好みな作品だった。

追い詰められると自分のエゴを剥き出しにするパワー系主人公。
嘘をつき他人を利用して目的を達成するも、因果応報か姪が怪異に巻き込まれる事になった元異世界生還者の教師。
主要人物にありがちな聖人君子さが無い人間臭さがとても良かった。

エンドロール後、姪っ子ちゃんが車内で主人公を見つけた時の堪えきれてない笑みもすごい好き。主人公と同じで誤った脱出方法しか知らないが果たして。

お話の構成は都市伝説から解釈を広げていて工夫を感じる。
教師目線の回想はPOVのワンカット風ホラー、主人公目線は伝聞をもとにした脱出RTA。同じシーンを見せるにも違いが出ていて飽きないようにされていた。
ただ主人公は事が起きてからしか周囲に説明をしないので、そのテンポ感はかなりモヤる。

あと明らかなウ○トラマントリガーネタがあってニヤリとしてしまった。