このレビューはネタバレを含みます
家庭事情が複雑な者同士が
寄りかかり合って生きていく物語。
既視感のある設定、構図、進行で
前半はうんざりした。
劇場で観てなかったら途中でやめていたと思う。
良かったところは
前半の主人公の生活圏の場面ではみんなが利己的で、渇いた価値のないつながりを感じさせるのに対して、
後半は釣り人の利他的な行動が随所にみられて、見返りを求めない価値あるつながり、人と関わることのすばらしさを演出できていて、引き立たせられているところ。
印象に残っている台詞は
シイちゃんの「そんな正論が届かないところにあの子はいたんですよ」
釣り人が「よく寝て風呂入って食べる。でなきゃろくなこと考えないもんですよ」と言ったありきたりな台詞対して言った台詞。