このレビューはネタバレを含みます
親友の骨壺を奪取して自室に戻り、骨壺に話しかけるのでもなくDr.マーチンをバイトで買ったことを説明セリフで言われたら、もうハズレ映画として観るしかなくなる。
その後、物語は全てモノローグの説明か一人語りの説明で安易に進行してゆく。
どうして遺骨袋を隠すことなく骨壺を持ち歩いてるのか?と観続けていると、最後は暴漢を骨壺で殴るという仕掛けの成立のためだった。
大切な親友の亡骸だとは到底思えない。
ハズレの映画は、最初の音楽の使い方でだいたいわかる。安いオルゴール風のメロディの使い回しでハズレの上塗り。こればっかりは監督のセンスなので脚本や原作に罪はないだろう。
永野芽郁は、この作品で一皮剥けようとしたのだろうけど、脚本と監督が悪かったおかげで下手糞芝居に見えてしまうという気の毒さ。三流映画のはるか下の方に位置する。