親友マリコの自殺をTVのニュースで知った主人公は、包丁を持ち出しお骨を奪いに遺族の元へ向かうのだが…というお話。
最も近くにいながら何も助けることができない「友情」の虚しさと激しさ、そしてその中に救いを感じることができた。
説明的なセリフを削り、自然な演技を重視した良作。最後の手紙で笑顔がこぼれてしまうのだから、そこには「理解できないマリコ」ではなく、いつもの弱くて夢見がちでそして優しいマリコがいたのではないだろうか。
とはいえ、それなりに長いしドラスティックな展開も起こらないため、映画館で見る作品としては少し物足りないと感じてしまった。
話題になった原作マンガにも挑戦したい。