メディア試写で鑑賞。
テンポ良く勢いがあり、夏にぴったりのエンターテインメント。
主演の岸優太さんを演者としてしっかり見たのは初めてなのですが、この役に関しては、彼の人から愛される雰囲気がうまく生かされていることで説得力が増している面があったように感じます。
また、共演の森本慎太郎さんもそうなのですが、お二人とも表情に加えて目の演技ができるのが素晴らしかった。森本さんは、放送中のドラマで演じている山里亮太さん役の印象が強かったため、全く真逆とも言える今役を見てカメレオン俳優の雰囲気を感じました。
他のキャラクターとしては田中圭さん高良健吾さんコンビがゆるさ、カッコ良さ、掛け合いのテンポなどすべてのバランスがマッチしていて存在感を発揮していました。吉岡里帆さん、恒松祐里さん、小野花梨さんら女性陣の弾けっぷりも最高で個人的に一番笑った場面は彼女たちのシーン。
尾上松也 さんの悪役は本当にキレたら何をされるか分からない不気味な凶暴さが物語のスパイスに。これだけ濃いキャラクターを出し分けながら最後まで疾走感をもってまとめきれるのは瑠東東一郎 監督の手腕かと思います。
東京リベンジャーズはわりとダークな雰囲気がありますが、こちらは"陽"寄りのヤンキー映画として週末の娯楽に良い作品です。
