夫、ヨウティエ
妻、クイイン
二人は臭いものに蓋をするように
一つにさせられた。
だけど彼らは知っていた。
お互いが我が命よりも
大事な存在になってゆくことを。
そして、
支え合い寄り添いながら、
そっとそっと生きてきた。
こんなにも清貧で優しく美しく、
高潔な人間、
夫婦がいるだろうか、
いつか幸せにして差し上げたかった。
愛らしい動物達の不憫な結末。
何故ここまで彼らを苛め抜いたのか、
怒りと悲しみと無念で
もう言葉にならない。
そして私は
かつての拙き自分を悔い、恥じた。
マタアイマショウ