原題 「隠入塵煙」
英題Return to Dust (塵に還る)
私の好きな香港映画『星くずの片隅で』の原題も「窄路微塵」(狭い道の塵)
どちらの作品も塵のような存在かもしれないけどたくましく生きている人へのあたたかい眼差しを感じられる作品でとても良かった。
以下、内容に触れます⤵
作品の撮影は監督の友人や親戚と共に監督の故郷で男性のヨウティエは監督の義理の伯父。俳優ではなく実際も普段は農業を営んでいるとのことで浅黒く焼けた肌や深く刻まれた皺、ゴツゴツと荒れた手で手際良く麦を束ねていく様子等、台詞も少ないし演技をしている感じが全くしない。
女性のクイインもヨウティエと同じく地元の人なのかなと思ったほど素朴でドキュメンタリーのような美しい映像に主演の2人が溶け込んでいて見ているだけで心がほぐれていくのを感じた。
時代設定は2011年。時代と共に移りゆく故郷を想う監督の郷愁が伝わってくる作品