日本で言うと落ちぶれた演歌歌手が主人公になっている。客がほとんどいなくなって、毎日泥酔しながら、おばあちゃんのファンに体を売っていたり、スロットで夜を過ごしたりしているだけの話。背景がリミニと言う海辺の町だが、主人公と同じく何十年も栄えなくなってしまい、誰もいない冬場の砂浜や小さなバーで憂鬱さを更に煽っている・・・
ミッキー・ローク主演の「レスラー」に比べられることが良くあるようだが、「リミニ」では愛される希望やもう一度脚光を浴びる見込みが全くなく、演出もアート映画のため見やすさを全く重視していないので要注意。
時には軽く笑ったり、時には重くブルーな気持ちになったりしたけど、ストーリーと言える展開がないので苦手な人が多いと思う。