「こんなに尽くしてるのに、残酷だ。」
あえて辛辣に言うけど、頼まれもせず尽くしておいてそれは独り善がりだよ。ピーターはje t'aimeを連呼するけどあれは愛じゃなくて、せいぜい恋。でもその恋にああも一喜一憂して涙まで流すみっともなさが愛おしくもある。
母親とガブリエルの存在、ふたりの善良な心が救い。
ラストシーンは予想がついてしまったが、カールの物言いた気な大きい瞳と、アミールに去られて孤独なピーターが「Comme au théâtre」と酒に酔いしれながらふらふら踊るシーンがお気に入り。それとハリル・ベン・ガルビアの初登場シーンは、「レアの7つの人生」の彼だ〜！とテンションが上がった。
