久しぶりのオゾン監督作品。
ゲイの映画監督ピーターは恋人と別れて傷心の日々。
そこへ女優の紹介でやってきた若くてハンサムなアミールに恋に落ちる。
そこで自身の監督の主役に起用するが、2人は嫉妬や喧嘩を繰り返す。
非常にシンプルな話だが、その中で出会いや別れにケンカなど、恋人が経験するような出来事が詰め込まれている。
終盤別れてからのピーターの狂い様。
家族にまで暴言を繰り返すことにより、アミールへの恋の深さが見て取れる。
突然歌い踊るシーンも実にオゾンらしい演出。
恋をした者は盲目になり、近しい者への存在を忘れてしまうのだ。