午前4時にパリの夜は明けるのkaeru3のレビュー・感想・評価

シャルロット・ゲンズブール演じるエリザベートが、穏やかで繊細でとにかく善い人で、こんな善い人が主人公として映画が成り立つのかと、妙な感動があった。当然ながら佇まいも美しく、何とういうか、映画の登場人物を超えた存在感だった。落ち込んだ時とかにエリザベートを思い出して脳内で励まされそうなくらい。

個人的に思春期に80年代のフランス映画や雑誌オリーブに触れて、この時代のフランスはクールで手の届かない世界ってイメージだったから、こんな風に優しい映像と親密な音楽で描かれていると、不思議な気分。