Saya

コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ーのSayaのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

試写会にて
60年後半~70年の話で、服や音楽が素敵だなぁと思いながら見ていたのだが、主人公の分かりやすい中流階級の専業主婦が妊娠。しかし心臓の病気が原因で母体は難しいかもしれない。さらに中絶手術は正規にできない。なので違法でもできるところに足を踏み入れる…
はじめて行く産婦人科ですら、心配な雰囲気を思い出しました(ましてやここは違法なところ)アップで手術最中を映し出しているのですが、すごく緊張している中、頑張って耐えて乗り越える姿がリアルです。
最初は嫌悪感すらあった状態から、考え方の変化、同じような女性たちをバックアップするに至る。
中絶という内容なので、どっしりと重い映画になるかと思いきや、そこまで重くなりすぎてなくて、うまくまとまっています。
姉さん的リーダーであるシガニーウイーバーがかっこいいです。

改めてトークショーで現在のアメリカに似た状態だということを知り、映画を振り返りました。
・政府側の人工妊娠中絶禁止の支持(トランプ)
・反戦運動
・マイノリティからの声が多く上がる(黒人、女性など)
・ニクソン対ハンフリー(バイデン対トランプ)
歴史は繰り返してしまうのか。
あれだけの運動をして勝ち取ったのに、なぜ戻ってしまうのか。
宗教観もあるだろうけど、命を授かったからには産む
一つの命を殺すイメージになってしまうから→母体が危機にあってもそこは変わらない…日本人からは違和感を感じるんですが、母体を守ってもらえる世の中であってほしいです。
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