Yuta

愛と激しさをもってのYutaのレビュー・感想・評価

愛と激しさをもって(2022年製作の映画)
3.9
新作が公開されると世界中のシネフィルや映画祭が大騒ぎになるのに日本では全く公開さえされないフランスの巨匠クレールドニ(まじで日本となんかあったんだろうか?)がベルリンで監督賞を獲った作品。
過去のドニ作品で主役をはった3人が三角関係を繰り広げる。話はもろに昼ドラ調で、終盤の三者の行動も「子供かよ?」で呆れるが演技も映像も見応えはある。コロナ禍で作られ劇中でもみんなマスク着けたり外したりしているのだが、隔離やマスクという手段による防衛と夫婦という枠組みによる安定のそれぞれをどこまで信用できるのか観客に揺さぶりをかけてきているようで、あの非常事態が監督の制作意欲に火を付けたというのはありそうだ。
ラスト、スマホってもっと何とかなるもんでしょと思った。
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