すいすいすー

MEG ザ・モンスターズ2のすいすいすーのネタバレレビュー・内容・結末

MEG ザ・モンスターズ2(2023年製作の映画)
1.3

このレビューはネタバレを含みます

時間が無い方は最後の総評だけ読んで下されば充分だと思います。

白亜紀、まだ恐竜が食物連鎖の頂点に居た時代から映画は始まる。
小型の恐竜A(何故かこの恐竜Aはまた映画の中盤に出演する)が大型恐竜に食われ、さらに巨大な恐竜がそれを捕食し、また更に浜辺から巨大なサメに丸呑みされる...というシーンがしつこいぐらいに冒頭にあるのだが、正直このワンシーンだけで私は既に観る気の半分を削がれてしまった。
こりゃ期待できそうもないなと思いつつも、Netflixのおすすめランキング上位に入っていたので僅かな期待を寄せ集めて鑑賞続行。

さて、話は冒頭から切り替わり、時代背景は現代へと移行する。
主人公は海のならず者達を粛清しまくる正義感溢れるタフガイで、その友人は海洋研究所で深海について調査している会社の社長。
2人は他の愉快な仲間たちとチームを組み、傷付いたメガロドン(巨大なサメ)を保護・飼育していた。
そのメガロドンが檻から抜け出したから、さぁ大変。何故ならその時ちょうど海底探索チームの潜水艇が調査の旅に出かけた時だったからだ。
お察しの通り、1人また1人と仲間はサメや巨大タコや恐竜A(なぜお前が海底にいる?)にやられてしまう。ちなみにこの恐竜Aとクラーケンは映画後半の陸でまた現れる。信じられないかもしれないが、陸で現れるので頭の片隅に置いておいて欲しい。

何とか海上に脱出しようと奮闘する一行。
その道中、海底に怪しげな採掘施設を発見する。そこにはタフガイがかつて逮捕に協力したらしい男が、タフガイに恨みつらみで働いていた。俺とオマエ、海底で再会。韻を踏むな。
一方、海洋研究所の仲間たちも海底からの脱出をサポートしようと動いていたのだが、それを阻害する悪の組織が内部に居たようで邪魔をされてしまい、助けに行けないという。
これが実は先程見付けた怪しげな採掘施設の元締めなのだが、映画の後半はタフガイチームVSこの組織VS海のモンスター達という三つ巴で中々のカオスを極める。

しかし何とか海洋研究所から抜け出したタフガイと愉快な仲間たち。
それを追う組織とモンスターは、ファンアイランドというリゾート島に辿り着く。
そこではリゾートを満喫しているセレブ達がタフガイチームに引率されてやって来たモンスター御三家に次々とやられてしまい、まさに阿鼻叫喚といった様相。
ちなみに個人的には御三家の内、恐竜Aだけは解せない。恐竜が絶滅しても仮に海底ではまだ生きていましたパターンは有り得たとして、海底の水圧でウキウキ暮らしてたヤツが海上でそんなアクティブに動けないだろって思うし、まず足は退化してるだろってマジでありえなさ過ぎてもう恐竜Aの事しか考えられなくて気付いたら映画は終わっていた。

総評
海底からの脱出の時ぐらいまではわりとハラハラしたし、深海こえーって思えるリアルさもあったが、中盤で陸メインになってからはほとんどコメディ。
スリルが好きな人にはきっと物足りないだろうけど、ツッコミ好きな人なら是非観てもらいたい。