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シリーズ第2弾
ジェイソン・ステイサム主演のサメ映画だ。
さあ観るぞ!
私は、丹田に力を込め、前のめりかつ後ろ体重でリモコンを操作し、ゆっくりと画面に目を向けたのであった。
するとどうだ。
オープニングクレジットに現れ出でたる漢字のロゴマーク!
やや、こ、これは!
そう、最近たまに見かける、中国資本が入った映画だったのだ。
妙な偏見は持ちたくないが、どうしても身構えてしまう。
そういえば、前作もそうだったではないか。
なぜ、忘れていたのだろう。
ハリウッド映画にしては、やたら中国人俳優が、ええとこ取りをしていた記憶がある。
その中国人女優が、生粋の反日野郎・・
失礼、反日レディだという事も、最近知ったのだ。
「バイオハザード・シリーズ」にも出ていた、あの中国人女優だ。
その流れでの、この作品。
私の心配は募るばかりなのである。
さて、一体どのような物語なのか。
説明しよう。
ステイサムらは、環境保護団体の活動家だ。
・・・活動家というと、何か嫌なイメージがあるが、この作品内では正義の側である。
彼らは、深海探査機でマリアナ海溝の調査に乗り出すのだが、そこで巨大な古代サメの群れに出くわすのだ。
更に、近海の地下資源を狙って、テロ組織が暗躍していた。
奴らは、ステイサムらを排除しようと、慈悲なき攻撃を仕掛けてくる。
深海7600mの世界
さあ、大活劇の始まりだ!
この前半は、緊迫感があって、かなり面白かった。
深海という閉塞状況の中での、絶望的なピンチの数々。
仲間内に潜んでいるスパイの存在。
健闘むなしく散っていく仲間たち。
幻想的な深海の様子も素晴らしかったのだ。
しかし、後半・・
海上に帰還してからの展開は、まるで人が変わったようなのだ。
人ではなく、作品なのだが。
なんとなく雑というか、凡百のパニック映画に堕したというか・・・・
あの巨大タコや凶暴な爬虫類軍団は、いつどこから現れたのだ。
私が、何か見逃していたのだろうか。
サメ退治の顛末も、なんだか雑だ。
えっ、そんなんで、やっつけられたん?
ステイサム強すぎひん?
まあ、いい。
あまり言うまい。
前半が良かっただけに、後半の粗が目立ってしまったのだろう。
それにしても・・
あのテロ組織は、何がしたかったん?
地下資源を盗掘したいなら、ある程度そっちに集中すればええやん?
なんで、サメやらタコやらが暴れまわっていて、観光客がわんさかいる島にわざわざ行くねん。
まあ、いい。
皆まで言うまい。
私も鬼ではないのだ。
このような、重箱のすみをつつくような事を言っても仕方ないだろう。
いや、それにしても・・
スパイの退場場面が、アッサリし過ぎでは?
この物語で、あいつが一番の悪もんやで。
あいつのせいで、仲間たちが死んでいったのに・・・
まあ、いい。
皆まで言うまい。
(もう、ええわ)
この作品に出てくる巨大サメは、絶滅したとされている、メガトロンらしい。
白亜紀頃に生きていたようだ。
とにかく、でっかいサメである。
でっかくなり過ぎて、絶滅したのだろうか?
知らん。
ここでふと、オオナマケモノの事を思い出した。
ナマケモノのご先祖様である。
このオオナマケモノ、体長が5、6mくらいあったらしい。
実に巨大だ。
現存種のように、怠けていたのかどうかは知らないが、とにかく大きい。
だが、彼らも絶滅してしまった。
生物は、一旦巨大化してから、絶滅する運命なのだろうか。
だとしたら、我々ホモサピエンスも?
15m級とか8m級が出現する日も近いのか。
始祖の巨人とか鎧の巨人も現れるのだろうか。
地ならしが始まったりはしないのか。
・・それは、誰にも分からない。
おっと、珍しく話が脇道に逸れたようだ。
(いつもやで)
中国資本については、あまり触れないでおこう。
中国が環境保護とか、ちょっと違和感があるが・・・。
まあ、エンタメ作品として、まずまず楽しめる作品には仕上がっているので、偏見や先入観なしで、ご鑑賞いただきたい。
(誰が言うてんねん)