前之崎文吾郎

ソウル・バイブスの前之崎文吾郎のレビュー・感想・評価

ソウル・バイブス(2022年製作の映画)
3.6
1964年の東京といいこの1988年のソウルといい、争いで傷ついた国のオリンピック招致というのは転換期への大きな起爆剤になるんやな。
当時、歴史的にも経済的にも大きな転換期を迎えてたソウルに立ち並んでいく大きな道路と瓦礫のギャップ、そして国全体の一発逆転したろ!の機運むんむんでとにかくノリと勢いだけで進んでいく時代背景と、この荒唐無稽で雰囲気だけの映画のストーリーとリンクしてて、私はすごく楽しめた!
だから余計にタイトルは「ソウル大作戦」のままが良かったなぁ。

軍人出身で、民主化運動を武力弾圧しまくって大統領になり、オリンピック直前に失権した後はお寺で隠遁生活を送りながら在任時代に不正に得た資産をアメリカに持ち逃げしたハゲ眼鏡の全斗煥という実在の元大統領のことを知ってればなお面白いです。