キャストが一新され、やや寂しい気分になる本作(アサドは前の俳優が良かったなぁ)。でも映画の雰囲気は前作までを踏襲しており、さほど違和感はありませんでした。
とは言え、前作の「カルテ番号64」が傑作だっただけに、本作はミステリーとしての魅力が乏しく、大いに物足りない出来です。
4年前に失踪した男のパスポートを持つ少年が現れる。「特捜部Q」らしいイントロダクションではあるのですが、ミステリーとしての底が浅いし(黒幕の正体がすぐわかる)、このシリーズ特有の悲劇性や凄絶さの点でもインパクトがないのです。うーむ。