早川千絵監督作品。
75歳以上の高齢者が自ら生死を選択できる制度「プラン75」が可決された日本で生きる人々を描いた社会派作品。
これは好み分かれそうだけど自分は好きだった。ストーリーで魅せてきそうな予告の印象とは裏腹に、端々の台詞や描写・映像としての「画」で魅せてくる映画になっていて、説明くささもなくて自分の肌感にピッタリ。光の入れ方(照明)と撮影、劇伴もかなり良かった！
年金なんて貰えそうにもない超高齢社会、賃金が低くてキツイ仕事しか与えられない外国人労働者、2016年に起きた事件を彷彿とさせる社会的弱者を狙った事件、その全てが、色んな意味で貧しくなった日本の過去で今で未来で、もうホラーよりホラーだ…。
倍賞千恵子、磯村勇斗も良かったし、河合優実様は昨年の『サマーフィルムにのって』『由宇子の天秤』に続きまた良作を世に残しました。
