本国でも深刻な高齢者問題に焦点を当てたヒューマンドラマ。メインとなる3つの場面がそれぞれに動き、最後に微妙に交差するという、群像劇でもありますね。
わりと淡々と進む展開の中で、食事のシーンが印象に残りました。
食べること・生命を繋ぐこと＝生きること、というのは、本作のテーマでもある「死」と対をなす、もうひとつの隠されたプロットのように感じました。
今の日本も本作と同様、世間は圧倒的に弱者に冷たい。厳しい。こんな状況で希望なんか持てないです。
自分の両親、祖父母が死の選択をする、なんてことが実際に訪れたらと思うと、、、胸が痛くなりました。
倍賞千恵子さんの繊細で素晴らしい演技力には圧倒されました。
