湊健一郎

PLAN 75の湊健一郎のレビュー・感想・評価

PLAN 75(2022年製作の映画)
3.4
【自分の死の在り方とは。】



75歳を迎えると自分で自由に死を選ぶことができるというPlan75という制度ができる。
その世の中で各登場人物がそれぞれにリアルに気持ちの揺れるといった内容。


生産性がなくなってしまったら人に生きる価値はなくなるのか。
なかなか気持ちがズドンとし、考えさせられた。

実際に、
2025年にはには五人に一人が75歳になるという。

このまま少子高齢化が進めば、
若い人が高齢者を更に支えていかなくてはいけないし、高齢者が高齢者を支えていかないといけない世の中になる。年金制度自体も破綻して行く。


自分にも三十数年後待っている世界。


劇場には年配の方も多かった。
どう感じているんだろうか。

キャストは、主演の倍賞 千恵子さんの演技が素晴らしかった。
コールセンタースタッフ役の河合優実は声のだけで感情を伝える演技に唸ってしまった。


今作が長編デビュー監督作でカンヌの部門賞を取り早川 千絵監督は今後要チェック。
湊健一郎

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