PLAN75〜政府による高齢者の殺処分制度。
高齢者介護に疲れ、ストレス発散もしきれず銃乱射事件を起こす男性。
高齢化が進むに連れてこう言った人々や事件も増加していく。まさに老害だ。
その老害を食い止めるには、政府が出した苦肉の制度がPLAN75。
「決めるのはあなた」と決して無理強いや強制はしないものの、大きなディスプレイで宣伝を流したり公園の炊き出しの側で申込受付などをして、いわゆる「刷り込み」行為でだんだんと高齢者の肩身を狭くしていく。
この映画の感想や評価点は鑑賞した人の年齢・世代や立場などで大きく異なると思う。
75歳という微妙な年齢に線を引く。若くはないがまだ頭も身体も動き決断もできる歳。支度金10万そこそこで豪遊を夢見させ、安楽の旅立ちは粗末なベット。
政府・世間には高齢者へはこの程度の価値しかないのだろう。
中には公務員やコールセンターの女性のような方もいる。
一方亡くなった人の遺品、殆どは引き取り手もなく高価な物もない。たまたま札束を見つけたフィリピン人の作業員は同じ作業員の「どうせ別の人の懐だろうから持っていけ」とアイコンタクトを受け子供の手術費に充てる。
金はあの世まで持って行けず、この世で循環す。
一つの命が消え、新たな命が救われる。
めちゃくちゃ考えさせられる映画です。
自分だったら…自分の親だったら…。
自分が公務員の立場なら。
別に映画だ!作り物だ!と言っても、いつも映画の話題で盛り上がる現70歳の友人には進められない。