sideBatsu2015

PLAN 75のsideBatsu2015のレビュー・感想・評価

PLAN 75(2022年製作の映画)
4.2
制度自体は寓話だけれど、それ以外の日常があまりにも今の日常。再会した伯父には人としての情に溢れて接する役所勤めの青年が、ベンチで寝そべる事ができないように手すりを設置する仕事を何の迷いもなくこなす。
もしこれを鑑賞した75歳以上の方が「私は娘や孫と暮らしているから大丈夫」と思ったなら、それが今の日常。友人や昔の職場の同僚が、主人公の様な選択をしているかもしれないという想像の欠如。
結婚しなかったあなたが悪い。貯金してこなかっったあなたが悪い。それを近しい人から間接的に思われているような社会が今の日常。磯村勇斗は仕事をしただけで、文章を黒くぬる人も仕事をしただけ。PLAN75が絵空事だと思えないうすら寒い空気がずっと充満している。
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