HaebangIljji

PLAN 75のHaebangIljjiのレビュー・感想・評価

PLAN 75(2022年製作の映画)
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2024年20本目
高齢者の大量殺人
公園のベンチの手すり
介護士の仕事
説明時間30分/15分のタイマー
高齢者の“失業”

凄く良かったな。
介護士の仕事風景がほんの少ししか無かったけど、凄く良かった。
2021年に、初任者研修を受けていた時に、同期四人で山登りをした日、
早期退職した62歳の男性もいて、「このままだと税金も足りないし、安楽死を日本も取り入れる事を考えた方が良い」と言っていて、その場には72歳の男性もいて、とんでもない事を言ったな。とその場は凍りついた。私と20代の子がすぐに「ありえない事ですよ。」と言ったけど、そうゆう事を考えている人が実際いるわけで。
当然映画の中では、“選択”しているけど、“選択”させられている事に気づかないと。日本の様に人権教育がまともにされてこなかった社会で死ぬ事に対し“選択制”などありえない。

「2004年のイラクの人質事件でも、家族や本人がバッシングされて、そんなバカなと思っていました。自己責任論が当たり前に言われるようになって、弱者への風当たりが強くなっている。著名人や政治家が差別発言をしてもそれが何となく受け入れられ、ネットなどで多くの目に触れることで、潜在意識に埋め込まれる気がしていました」
監督はそうゆう風に考える。弱者を切り捨てる社会への違和感をインタビューで語っている。
相模原の事件を元に撮られた某監督の『月』とは大違い。
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